こうやって丹念に磨けばそれなりには 価値のある脳になる…ハズ

冬のHAL祭第３弾！(いつから祭に)
今回は残された謎の検証を。(長いです)

春川(とHAL)の目的は、刹那さんを０から創る事
だったワケですが、じゃあ
「なんで電子ドラッグを作ったのか」。
っつーか、昨日何とはなしに７巻をパラパラ見てたら、
弥子ちゃんが「犯罪者を作るだけなら…
春川教授に何のメリットも無い(略)
電子ドラッグは何かの通過点にすぎないような
気がして」と言ってる場面が。
そしてそのちょうど上のコマではネウロが
「(錯刃大学の３人は)１人の人間の中で…
２つの意志が綺麗に両立していた」と。
そこで思い出されたのは刹那さんの病状。
"自分じゃない自分が現れる"。
つまり、電子ドラッグは刹那さんの病状を再現している
のかなと。
で、ちょうど今日会社の子から返ってきた９巻を
見てみると、HALが電子ドラッグの事を
「欲望を軸として(略)別人格を作り上げる」
ものとして説明してました。
思うに、春川教授は刹那さんを病気のまま
(回想シーン時の"今の刹那さん"のまま)創って、
電子ドラッグでその病状をさらに研究して、
彼女を治してあげたかったのかなと。
…せつねー。

とココで出てくるもうひとつの謎が
「なんで春川教授を殺したのか」。
HALと弥子ちゃんとの最初の対話で
「１と０の狭間の世界で生きるのはHALには可能で
春川には不可能だった」
「春川がそれを知って絶望する前に楽にしてやった」
とHALは語ってる。
つまり春川教授とHALの違いにヒントがあるハズ。
そうすると、春川教授は死亡前、HALが勝手に武器を
密輸していた事と大勢の人間が電子ドラッグを見て
いた事に驚いていた。
この２つは、オズワルドに立て篭もるのと世界中の
スパコンを奪うのに必要…。
でもこの２つは春川教授でもやろうと思えばできた
だろうし…。うーん。
単純に刹那さんを創るには春川教授では時間が
足りない、人間の寿命ではムリだという事なのかな。
HALが世界に宣戦布告した時に
「私は永遠に計算を続けるだろう」って言ってたし。
ただ単に、HALが刹那さんを独り占めしたかったって
動機だったら笑えるけど。
…イヤせつねーよそれ。

なんにせよ、春川教授登場時からもう一度全部読み
直せねば！
それにしても、松井先生は最初っからこの線で考えてた
んですよね…。
どっかで「小説を読むのにものすごく時間が掛かる」
って書いていらしたけど、細かいトコロまで考えて考えて
読んでるからなんじゃあ…。
HAL編解決したら、伏線にしてた部分全部マーカー
引いてくれないかしら。